AI活用 / 大企業の部署の方へ
「新しいAIを入れる」話ではありません。もう払っているCopilotを、部の仕事で使えるようにする話です
大企業の人事や企画の方と話していると、よく聞く言葉があります。「Copilotは入っているんですが、みんなメールの下書きくらいにしか使っていなくて」。今日は、ここからどう進めるかを書きます。結論から言うと、新しいAIを入れる話ではありません。
稟議が要らない、という強み
AI活用というと、「どのツールを導入するか」から始まりがちです。でも、すでに全社でCopilotを契約しているなら、その検討は終わっています。稟議も、情シスの承認も、セキュリティの審査も、もう通っている。この強みを使わない手はありません。
私が大企業の部署で提案するのは、「もう払っているAIを、部の仕事で使えるようにする」ことです。追加の費用はかかりません。かかるのは、半日から1日の時間だけです。
全員で、同じ1つの仕事を潰す
進め方で、私が一番大事にしていることがあります。参加者全員で、同じ1つの仕事を扱うことです。
一人ひとりが好きな仕事を持ち寄ると、その日は楽しい。でも翌週、横に広がりません。部の全員が同じ仕事、たとえば「週報」や「議事録」や「見積の下書き」を1つ選んで、全員でAIにまかせる所を決める。そうすると、翌週から部の全員が同じやり方で動けます。これが横展開の証拠になります。
当日にインストールはしない
もう一つ、決めていることがあります。当日の工程に、インストールやアカウント作成を入れません。理由はセキュリティではなく、進行が止まるからです。20人のうち3人が入れられないと、全体が止まる。アカウントは事前の宿題、当日は「開くだけ」にします。
持ち帰るのは、プロンプトではない
研修の最後に「使えるプロンプト集」を配る研修があります。私はやりません。もらった人は、翌日に再現できないからです。
持ち帰ってもらうのは、1枚の業務分解シートです。どこをAIに渡すか、渡すときに一緒に渡す材料は何か、最後に自分が何を確認するか。この3つが書いてあれば、プロンプトは自分で作れます。用意した完成形のプロンプトは、時間切れの人への保険としてだけ使います。
部署の方へ
「うちの部でも」と思われたら、最初にやることは一つです。部の中で、毎週誰かが同じようにやっている仕事を、1つ挙げてください。それが研修の題材になります。できること、できないことは、最初の打ち合わせでお伝えします。
AIの使い方をお考えの方へ
新しいシステムを買う話ではありません。もうお支払いのAIを、仕事で使えるようにします。

